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かーびぃのメモ帳

球体の生物が日々感じたことをつぶやくよ!

懐に隠すべきは爪でも脇差でもなく一発の銃弾とそれを素手で打ち込む技術だけだ

 どうもかーびぃです。

 

 テキレボ、第5回に参加してきました。ここまでたどり着くのにかなりの道を歩いてきた気がする。第2回に一度「そりゃたいへんだ。」で参加している身ながら、しかし、個人的にはついに、といった思いが強い。この場に軽率に入り込むことが果たしてぼくにできるだろうか、できただろうか。そして、第5回にして新参者のぼくを、この界隈はどのように迎えるのだろうか、そこがとても気になった。

 というあくまで自意識上の話は隅に置いておくとして。

 

 イベントには朝、設営から参加した。浅草線が遅れたこともあり最初のミーティングに参加できなかった上軍手などのまともな装備もなかったので正直微妙に使えない感じになっててなんか申し訳なかった。職業柄こういうことは結構やっているつもりだったのでもう少し真面目に準備しておけばもっと役に立てたなあと素直に反省している。

 設営が終わって、自ブースの設営もひと段落して、両隣のブースの主を観察したりケント紙にかーびぃ氏の絵をかいて「まんまる書房」とか手書きでやっている間にイベントは始まっていた。

 とにかく、文学フリマとは明らかに違う文化を感じたのはここからだった。開始1時間くらいでひょこひょこブースを閉めて遊びにいく人が続出し始めるところまでは文フリと同じだったのだが、何をするのかと思いきや、無料配布の品物をつぎつぎと貰っていく玄人の皆さんがぞろぞろと行脚を始めていて、なるほど、この文化がいわゆる「テキレボンドリーム」とも呼ばれうる不可思議な頒布実績につながってくるのか、と膝を打った。

 ぼくは無料配布反対派であり、いわゆる原理主義過激派だった。それは、作成者の労働対価が作成物に反映されていない生成物など、作成者の知的ダンピング行為にほかならず、界隈全体のデフレ経済を誘発するため断じて許されるべきものではないと考えていたからである。

 だが、冷静に考えればこの玄人のみなさんの取った行動、および無料配布を「推奨」するともとれる準備会の動きは非常に理にかなっており、そのうえ商業的であり経済観念上でも理屈のつけられるものでもあったのだ。

 無料配布物は、いわば広告費として作成者が作成物の作成およびそこに要した労働対価を間接的に「場」に支払うことで、需要と供給の場そのものを円滑に動かすものとして用意されるものであった。第1回を除けば、前回までぼく自身はこの会場に足を運んでいなかったわけだからそれまではわからないが、第5回に関してのみ言えば、この無料配布物の作成により多くの需要を呼び込むことが出来ていた。それは名刺の役割を果たしている。これが文学フリマには今のところ存在せず、今後も形成されないか、もしくは形成されるまでに相当の時間を要するかのいずれかである、すなわち現時点ではテキレボ固有(あるいは、テキレボで最大といえるであろう)の文化であり、独自の流通形式である。

 ということで、テキレボはとても商業的な世界観をもつ即売会であるという、ぼく自身が第1回で思い描いたことをそのまま進歩させていったような、発展的でありかつ先進的な即売会と言えるのではないだろうかと思う。

 だからこそ、両隣がどちらかといえば文化的な側面を持ち合わせているサークルであったことにぼくは言いようのない安堵をおぼえた。主流派とは明らかに流れを異にしているサークルがそれなりの数確保されているというのは全体の居心地に大きな影響を与えているように思う。そして、それがある程度(おそらくは、運営の計らいなのであろうが)近所に集約されているというのが非常に配慮されているなあと感じた。大規模になってしまうとできなくなってしまうことである。ここが非常によかったし、次も参加しようと思える部分でもあった。

 作られている頒布物のレベルも格段に上がってきていると感じた。もはや、ぼくは批評することが主になってきていて、自分の創作を広げていくという行為がおざなりになりつつあるわけだが、文フリ京都といい、このテキレボ5といい、強烈な重量を込めて打ち出されたワードや鍛え抜かれたセンテンス、それらを編みつくしたパラグラフの塊に圧倒され続けているし、なにより装丁にも力を入れているところが多いのがなんというか、すごいなって(語彙力)。

 最近気づいたのだがぼくはそもそも、描出という行為そのものがとても苦手である。おそらく抱えている障害に起因しているのかどうかはわからないが、読み込みはできるが書き出しが極端に弱い。だからすべて言語で処理するし文章しかまともに書けないのである。その文章だって手書きではろくな形にならない。だから絵を描けることそのものをすごく尊敬するし、そういった人の力を借りたいと思っている。なかなか難しいのだけれど。

 ちなみに、頒布実績は、結局両隣のサークルの方に新刊をお渡しできたのとタンペンツメホウダイとしていくつか配ったのと、それっきりになってしまった。長文で語りかけていくスタイルなので無料配布ものを出すのはかなりの労力を必要とする気がするが、次はなにかの企画に参加してみたいと思う。読んだ中で、ひとりでもぼくの小説を気に入りそうな人が、ぼくとその周りのブースを訪れることで何かが変わるかもしれないからだ。そういう可能性に目を向けたいと思うくらいには、ぼくはこの即売会とそのあとの打ち上げによって精神が若返った。

 

 そうそう、打ち上げについて述べるならば、ぼくはとても引き運がよかったといえる。絶妙なタイミングで話せたいひとと話せた、これで今年の引き運はすべて使い切ってしまったようなものだ。明日からめっちゃ激務だし。

 軽率に打ち上げ行ってなんか軽率にいろんな人と話して朝までは後悔していたのだけれど、結局はそれでよかったと思い始めた。ぼくの正体は軽率なのだからどこまでも軽率でいいのだ。そこで突っ走って死ぬまで、もしくは越えられない壁に突き当たるまで進めばいいのだろうと思う。そしてそうしたくなくてもそうしなければならないくらいにほかの道は残されていないのだ。

 まあなんでもよかったんですけど、とりあえずありがとうございましたと。そしてまたよろしくお願いしますと。そういう感じです。

 

 というか軽率に黒髪ロング一重まぶた微乳お嬢様系女子と知り合わねえかな~いい加減。