かーびぃのメモ帳

球体の生物が日々感じたことをつぶやくよ!

脳内の妄想と夢と現実が程よく混ざって最高の料理を作り上げることをたとえば日本語だと「コント」っていうらしい

 どうもかーびぃです。今日でシーズンを終わらせようと必死だ。でもそれも必至だよね。みたいなダジャレ。

 

 先ほど紹介したバズマザーズの「スクールカースト」だが、同じアルバムに「傑作のジョーク」という曲がある。前述の曲ほど尖ったものはないが、創作をする人間にとっては突き刺さるフレーズが多々あり、それがやわらかくなつかしさを覚えるような優しいモチーフに乗せられている。あとPVの口パク漫才が好き。

 

「内なるガパオの囁きを聞け」著:相楽愛花(素敵な地獄)

(通読性:21、宇宙感:19、残響度:16、嗜好:9、闇度:A、合計:72点)

 冷静に考えたら別の曲マクラにしたほうがよくない?って今更思ったんですけど変えません!!!!!

 著者紹介の鬼才こと相楽愛花氏が放つ渾身のコント本。冒頭でいきなり繰り出される「わたし、実はガパオ人やってん」という衝撃の友人の告白。それから、ガパオ人の生態や文化が延々と広がっていく。笑い飯のコントにも似た、ツッコミがいるようでいない空間に絶え間なく続く小ネタ、そして終始低いテンション。そのシュールさが妙に笑いを誘う。また、タイ料理の名前をなんというかうまい具合に配置していて、それもなんだか不思議とおかしい。

 いや、あの、あのね、中身は本当にないんですよ。0と言ってもいい。だからこそ全体が生きてくるというか、読み終わった後に「なんなんだこれ」っていう一人ツッコミまで含めてひとつの作品になっているというか、そういう本なんです。そして主人公(愛ちゃん=相楽氏本人?)と自称ガパオ人こと夏目さんのやりとりが主軸かと思えば、その後ろにこっそり笑いを忍ばせてくる感じがじわじわと襲い掛かってくるから危険だ。絶対に笑ってはいけない空間でやったら50か所くらい危ない。読み終わるころには全身を殴打されて死亡確定だろう。やわらかな雰囲気の中、次々と、じわじわと襲い掛かるコント。そしてなんか読み終わると勝手にパロディしたくなってる。

 そう、ぼくが今度文フリ岩手で頒布するベスト短編集の書き下ろしである「テイク・ザ・ガパオライス・トレイン」はタイトルだけこの作品から少し拝借したものだ。といってもガパオライスくらいしか似てないし、全然似てない。コントでもないし。

 あとこの作品、コピー本中綴じだし内容も上記のような感じだし非常にゆるいのが好きです。そこはかとない「ごうがふかいな」を感じる。

 素敵な地獄も、評点的な意味でかなり安定したサークルで、つまるところぼくの推しということになる。相楽氏は、この本のようなセンスも持っていながら、刺すようなセンテンスを中心として退廃した世界観を描きつつ、現実とファンタジー空間が織り交ざるような話を書くのが非常に得意で、地の文にとって的確な距離感を保ち続けつづけられるところが最大の強みであるとぼくは考える。今後もその強みを最大限に生かした小説を書いていくのだろうなあ、などとかってに期待しているわけだが、どちらかといえばこういうシュールな笑いのほうがぼくは好きだったりする。

 ちなみに、今まで誰も成し遂げていなかった「同じ作者の作品が別のシーズンの上位記事に掲載される」という快挙を成し遂げている(前回は文フリ金沢3位)。今までかぶらなかったことのほうがすごいのだが、そういった意味でも相楽氏は今後注目していきたいと思っています。

 

 以上。なんだかいつも以上に煙に巻いた文章になった気がするがきのせい。

 このままの勢いで首位も書く。