コーラとメントスだけが内燃機関じゃない
どうもかーびぃです。
いきなり仕事が降ってくるとビビる。
ということで、はなけっとシーズン、栄えある1位の作品について、述べていきたい。
斉藤和義といえば今となっては押しも押されぬ大シンガーソングライターだが、ぼくが彼のことを知ったのはこどもの時、ポンキッキーズで流れていた「歩いて帰ろう」だったように思う。大人に、そして球体の生物となったぼくが今、この曲を聴くと、ゆっくりとしたビートと斉藤和義らしさが前面に出ているとてもいい曲だなあと思うわけであるが、過去のぼくがどう思ったかどうかなぞ、誰にもわからないのである。
「ペットボトルの育て方」著:小山田拓司(シープファクトリー)
(通読性:19、宇宙感:17、残響度:19、嗜好:7、闇度:A、合計:69点)
ということで、はなけっとシーズンの1位は、なんともシュールなストーリーとゆるーい絵柄の、小山田氏が手掛けた絵本である。ペットボトル農家という架空の職業を生業としているひとりの男に密着取材するというストーリーなのだが、テキストから絵から何から何までゆるい。ゆるすぎるくらいにゆるい。そして突き抜けてシュールなのだ。一人娘のフィアンセに嫌がらせをする農夫の水野さんと、その結果が非常にゆるい。誰も傷つかないし、誰も幸せになってない。というか、絵本の最初と最後で全員ほとんどなんも変わってない。しいて言えば水野さんに義理の息子ができたことくらいだろうか。
なんにしても、これほどまでにゆるさを貫き通し、それでいて、いや、だからこそシュールに徹しきっているというところが、この絵本のすさまじく面白いところである。
そして、この発行サークルのシープファクトリーのサイトhttp://www.sheepfactory.org/
も、かなりそのゆるさが極まっている造りになっている。この創作スタイルはなかなか貫徹できない。その意志の力たるや、この表面のゆるさからは想像もできないのではないだろうか。
やさしくなりたい。
という斉藤和義でしめるオチ、いかがでしょうか。
というわけで、はなけっとシーズンはまさかまさかの絵本が首位にランクインした。
さて、これからは2017ステージの最終局面であるテキレボ6シーズンへ移行、ならびに2018ステージから適用される新評点方式についても明らかにしていきたい所存である。こうご期待。