かーびぃのメモ帳

球体の生物が日々感じたことをつぶやくよ!

「池澤夏樹の世界文学リミックス」(池澤夏樹 河出文庫)

 どうもかーびぃです。そういえば昔書評ブログをやっていたことを思い出したので、読んだ本はなんであろうと書いていこうという意志を持った。いつ折れるかわからない。かーびぃは非常に飽き性なのだ。

 

 というわけで、数日前に書店に並んでいたのでおもむろに手に取った本を読み終わったので、いろいろ書いていこうと思う。

 池澤夏樹氏といえば、声優の池澤春菜さんのお父さんということで有名であるが*1、詩人としても作家としてもよく知られている。様々な賞の選考委員にもなっているくらいなので、かーびぃのようなマイクロワナビにとっては天空の城ラピュタにお住まいなのかというくらい上におられる方であるわけだ。まあそんなことはどうでもいい。

 この本にまとめられているのは、氏が個人編集した世界文学全集の解説コラムであり、もともと夕刊フジに掲載されていたものを(おそらくノベルス版を経て)文庫化したものと思われる。夕刊フジという、まあサラリーマンのおじさんが仕事帰りに読むような新聞に載っているコラムなので、文体は非常に軽い語り口で、まるで大学教授が公開授業としてラジオで自分のしゃべりたいことをしゃべっているような感じだ。テーマも始まりのキーワードから「全集」の作品の紹介につなげ、そこから横道にそれて気が付けば次の作品の解説に入っていくというような計算された航路が非常に絶妙で、かなり読みやすい。これから外国の文学作品を読みたいが、何を読めばいいのだろうと迷った人には非常におすすめである。ぼくもこの本を読んで、フォークナーやフィッツジェラルドはともかく、中東やアフリカの文学にも触れたくなった。なんとなく世界を一周しながら二十世紀を振り返ることができる、そんな本である。

 

 とまあ、こんな感じで読んだ本を気が向いたら紹介しておこうかと思う。気が向いたら。

*1:多分普通の人は順序が逆だとツッコむのだと思うがぼくはこの順番で知った