かーびぃのメモ帳

球体の生物が日々感じたことをつぶやくよ!

非日常を排しきった先に存在するのは果たして本当に正真正銘まごうことなき日常そのものなのか

 どうもかーびぃです。さっきのでだいぶ精神力を消費したがまだまだやるぞ。やるといったらやるんだ。かーびぃ氏はたまに強情になる。

 

 ぼくの敬愛する川瀬智子氏がボーカルを務めるプロジェクト「Tommy heavenly6」の曲に「2Bfree」という曲がある。不満や柵に拘束されながら、自由を追い求める歌詞、そして徐々に自分はもともと自由であったことを思い出す、という動きのある詞なのだが、それが重めのビートをこのバンド特有のダークサイド女子力でコーティングされたポップなのか何なのかもはやわからないサウンドへと書き換えられていく。ハーレイクインのコスしてる女子大生とかが歌うとはまるんじゃないか。

 

「床に散らばるチョコレート」著:カカロットおじさん(オミカワークス)

(通読性:20、宇宙感:19、残響度:18、嗜好:5、闇度:A 合計:69点)

 なんかもう、全体的に「ずるい」という言葉しか出てこないんですよこの本。まず文フリ初登場って書いてあって、それに気になっていくじゃないですか、でも当然この本しかないわけ。なるほどなあって思っておもむろにもらっていくじゃないですか、そして最初の話読むでしょ、「ああ、なるほどそういう感じ」ってうなずくじゃないですか、で次読むでしょ、「パターン見えてきたな」ってなるんですよ。

 この次の3、4本目の話がすごすぎて「ファッ!!?!?!??!?」ってなるんですよこれ。最初の2つも、決して完成度が低いわけじゃない。でも雰囲気をかたどっているだけでそこまでこう、突き刺さる感じはなかったんです。ところがどっこいですよ。3話目の、最初2つとそう大して変わらないテンションからの、主人公のひねくれた叫びがこだまするまでのこの、自然な流れとその爆発がすごすぎて。そこまでもっていくのが自然すぎるのと、オチへの持っていきかた、その隙が全くない。うわあなんかすごいの読んじゃったなあってなるでしょ。4話目、この話のうまさがそれのはるか上をいくというか、完全にプロットと本文を計算しつくしてるんじゃねえのかってレベルでどこの文なにひとつとっても無駄も隙もないっていう。ジャブ、ジャブ、ストレートからのバズーカ砲ですよこれ。ボクシングにそれ持ち込んだらいかんでしょって。素朴な装丁から思いもよらない小説が。タイトルが75で買うってなったあたりでもう罠は完全に仕掛けられてたんですよこれ。これしかも終始ローテンションで、3話目の爆発も含めて淡々としているのもなかなかずるいな。

 あと著者名が「カカロットおじさん」なのもずるいしツイッターアカウントとか全くないのもずるい。ぼくはこの感想をここに掲示するだけになってしまう。本人に間接的に届ける方法がなくなってしまっているんですよ。

 

 文フリ岩手、これもなんですけど、1位もようは全然期待していなかった番狂わせもので、やっぱり東北はすげえんだなって(語彙力)。

 なお、今回、1位と2位は同率なのですが、こちらのほうが嗜好点が低かったので暫定2位として取り扱いました。

 

 次、1位の紹介です。